ユーメニューとアクセシビリティ

この文章は2008年頃に書かれた文章です。状況の変化もありますが、依然一定の意味もありますので公開してあります。

umenu.jp には、ウェブアクセシビリティの視点から、ひとつの提案がこめられています。
通常、外食のお店のメニューは、それぞれのお店のサイトにあります。あるいは、お店によっては、外食のポータルサイトにもあります。
お店のサイトや、外食のポータルサイトは、それぞれ自由なデザインやレイアウトになっています。そこにあるメニューもまた、その書き方はお店によって様々です。

近年、ウェブアクセシビリティに配慮してサイトを作成する、という方向性が、社会に、ある程度、定着してきています。JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針が示され、それと相前後して、企業等もガイドラインを定めて、サイトが作成されるようになってきています。
それにより、音声読み上げの支援技術を用いれば、画面を見られない条件下でも、情報を閲覧できるようになると考えられます。

しかし、そうした配慮をしたサイトであっても、実際に閲覧してみるとわかりにくい場合があります。
もちろん、配慮のないサイトのように、絶対に不可能ということはありませんが、そこに何がどのように書かれているかを理解するのに苦労することはめずらしくはありません。

それはなぜか、と言いますと、以下のような要因があるように思われます*1

  • JISの指針をはじめとするウェブアクセシビリティの内容は、HTMLのタグやマルチメディア・コンテンツの適切な使い方を述べたものが中心です。
  • HTMLタグについては文法や構文を適切に用いることが重要です。
  • マルチメディア・コンテンツについては、視覚や聴覚に障害があると、それが何なのか意味がわからない、ということがあります。意味のわかる代替物を用意して、そうならないことが重要です。

これらはまちがいなく重要なことです。しかし、実際は、さらにプラスして何かが必要なのではないか、と考えています。

umenu.jp は、「シンプルな統一した様式」により、アクセシビリティを向上させています。

シンプルな様式により、サイトの全体的な構造、筋道が理解しやすく、わかりやすくなっています。

そして、統一した様式により、その同じ理解のしかたで、多くのお店のメニューを閲覧することができます。

統一した様式なら、まったく同じ流れ、筋道で閲覧することができます。

自由なデザインやレイアウトでは、それぞれのサイトに合わせた流れ、筋道を理解する必要があります。

この流れ、筋道は、文脈と言えます。文脈とは、文章の流れの中にある意味内容のつながりぐあいのことです。

何かを伝えるとき、私たちは言葉を用いることができますが、言葉は、意味、文法や構文、そして、文脈の3つが整うことにより、正しく伝わります。

学問的には、意味は意味論(semantics)、文法や構文は統辞論(syntax)、そして、文脈は語用論(pragmatics)です。

これまでのウェブアクセシビリティでは、意味、文法や構文、の2つは配慮すべきことが明確化されていました。

umenu.jp の提案は、そこに3つ目の配慮、文脈のアクセシビリティを向上させることです。

umenu.jp は、それを、シンプルな統一した様式という手法で実現しています。

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  • *1 のちに、WCAG 2.0 を参考にした、JIS X 8341-3:2010が出ました。やはり技術規格ではありますが、アクセシビリティのテスト方法なども明示されました。

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